テーマ : サクラエビ異変

駿河湾産サクラエビ 秋漁141トンで終了 自主規制後過去最高

 駿河湾のサクラエビ秋漁が最終日を迎えて24日早朝、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)でことし最後の競りが開かれた。漁期中の漁獲量は23日夜の約8トンを加えて141トン。春と合わせた年間の漁獲量は計281トンで、漁獲自主規制導入後の2019年以降で最多となった。今秋は需要減によって価格が低迷し、24日の由比漁港で行われた競りの平均価格は約5万円(1ケース=15キロ当たり)と不漁以前の水準だった。

秋漁が終わり2021年最後の競りが行われた駿河湾産サクラエビ=24日午前5時45分ごろ、静岡市清水区の由比漁港
秋漁が終わり2021年最後の競りが行われた駿河湾産サクラエビ=24日午前5時45分ごろ、静岡市清水区の由比漁港
秋漁が終わり2021年最後の競りが行われた駿河湾産サクラエビ=24日午前5時45分ごろ、静岡市清水区の由比漁港
秋漁が終わり2021年最後の競りが行われた駿河湾産サクラエビ=24日午前5時45分ごろ、静岡市清水区の由比漁港
秋漁が終わり2021年最後の競りが行われた駿河湾産サクラエビ=24日午前5時45分ごろ、静岡市清水区の由比漁港
秋漁が終わり2021年最後の競りが行われた駿河湾産サクラエビ=24日午前5時45分ごろ、静岡市清水区の由比漁港

 秋漁は10月26日に解禁し、計17回出漁した。期間中の1ケース(15キロ)当たりの平均取引値は、昨秋に比べ3割安の約4万7千円。長引く不漁と新型コロナウイルス禍の影響で、消費者離れが起きているとの指摘がある。主産卵場の富士川沖では秋漁を通じて反応が薄く、来年春漁の資源回復に不安も残した。吉田町沖が主漁場の今秋漁では加工業者から「魚体が大きく品質が高い」との声も聞かれた。
 今秋は事前の資源調査が悪天候によりできず、自主規制を決めないまま漁期に突入。漁期序盤の調査を経て、11月下旬に決定した。秋漁の主漁場の駿河湾南部で投網可能な基準を緩和したほか、エビの主産卵場とされる富士川沖周辺は保護区として操業を禁止するなど変更を加えた。
 (「サクラエビ異変」取材班)

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