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サクラエビ春漁 4月2日に解禁 自主規制も一部緩和

 静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)は23日までに、静岡市清水区由比の由比漁港で船主会を開き、春漁の漁期を4月2日から6月9日まで(昨春は3月27日~6月8日)と決めた。例年は3月末に解禁していたが、過去20年間で4月中旬まで水揚げがない年が大半だったことから解禁を遅らせた。
 資源回復を目的とした組合の自主規制にも変更を加え、エビの卵が集積する蒲原から富士川沖までの保護区も他海区よりも厳しい規制を加えた上で操業可能とした。投網前の試験網による採取で「頭黒(あたまぐろ)」と呼ばれる産卵間近の親エビの割合が通常は3分の1、保護区では6分の1を超えた場合に操業を控える。
 サクラエビ漁は近年不漁が続いていたが、昨年から資源回復の傾向があるとして、自主規制の一部緩和を決めた。3日連続で出漁した場合に翌日は休む連続出漁日数の規制についても4日連続の操業を可能にした。その他は従来通り、操業隻数を1日最大80隻、投網時間は20分に制限する。実石組合長は「サクラエビの資源回復はまだまだ完全とは言いがたく、操業は慎重に進めていく」と話した。

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