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河川維持流量 3月内に決定 国交省会合、原案示す【サクラエビ異変 母なる富士川】

 富士川水系の河川維持流量について学識経験者らが話し合う「富士川維持流量検討会」の第4回会合が3日、甲府市の国土交通省甲府河川国道事務所で非公開で開かれた。事務局から参加した専門家に原案が示され、3月中に河川管理者の国が最終決定、公表することになった。
 冒頭、留守洋平所長が「維持流量設定の議論は関心が高い。より丁寧に、速やかな設定を目指す」と述べた。約1時間行われた議論では、従来の指摘を踏まえた維持流量案が示され、さらに専門家から意見が出た。同事務所によると、富士川水系を16区間(本県は3区間)に区切り、季節ごと(1カ月~通年)に分けて設定する。
 同事務所は同日までに検討会第2回会合までの議事録も発表した。ホームページ上で公表した議事録では、①「動植物の生息・生育、漁業」②「景観」③「流水の清潔の保持」―の観点から評価して決定する方針が判明した。景観について各区間で0~2カ所の橋りょうを選び、そこから見える水量を検討する。渇水期でも維持すべき流量について流域住民らに「フォトモンタージュ調査」も行ったという。
 (「サクラエビ異変」取材班)

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