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テーマ : おでかけ

徳川歴代将軍の甲冑ずらり! 久能山東照宮博物館で「名宝展」見どころは?

 徳川歴代将軍の甲冑(かっちゅう)が並ぶ「徳川歴代将軍名宝展」が12月10日まで、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で開かれています。初代の家康から15代慶喜までの全将軍の甲冑を所蔵するのは全国で同館のみ。好評につき、会期を2週間延ばした展示会。来館してこそ鑑賞できる見どころを学芸員の宮城島由貴さんに聞きました。
徳川歴代将軍の甲冑を鑑賞できる名宝展=静岡市駿河区の久能山東照宮博物館
ことし注目 家康公の金陀美具足(きんだみぐそく)
家康公の金陀美具足
 大河ドラマ「どうする家康」で注目された甲冑です。永禄3(1560)年、今川氏の配下にあった家康公が今川氏の属城に兵糧を運び込む「大高城兵糧入れ」の際に着用したと伝わります。
 金色の美しさはもちろんですが、実物の注目ポイントは具足のサイズ感。家康公には恰幅(かっぷく)の良いイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、この具足は他の具足と比べてあまり大きくありません。若かりし頃の家康公が意外とスリムだったことが感じられると思います。
唯一現存 秀忠公の茶絲威具足(ちゃいとおどしぐそく)
秀忠公の茶絲威具足
 2代将軍の秀忠公のものとしては現存する国内唯一の甲冑です。一見地味に見えるかもしれませんが、革製や鉄製の部品「小札(こざね)」を縫い合わせたとても丁寧なつくりが特徴です。伝統的な構造でもあり、2代将軍にふさわしい甲冑と言えます。兜(かぶと)が伝わっていないのが残念です。
重厚さ特徴 家光公の紺絲素懸威具足(こんいとすがけおどしぐそく)
紺絲素懸威具足
 数ある家光公所要の甲冑の中でも、重いのが特徴な甲冑です。強度を試すために火縄銃で試し撃ちした痕が見られます。
 甲冑のほか、徳川家を離れて豊臣方に出奔した武将の石川数正が描かれた全国的にも珍しい絵図「徳川十六将図」、遺訓とされてきた文言が記された「東照公御遺訓(拓本)」や、愛用品など計約50点を展示しています。

家康がよく分かる 正室・側室/人柄/戦い
特設サイト「静岡人必読 今さら聞けない 徳川家康」

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