体感する博物館「ワサビジター」 伊豆の施設、愛称決定
伊豆市は21日、特産品のワサビ文化継承に向け、同市原保に整備している博物館機能を持たせた拠点施設の愛称が、「わさびの郷『Izu Wasavisitor Center(イズワサビジターセンター)』」に決まったと発表した。世界に誇る和食の名脇役として、国内だけでなく海外の人にも理解を深めてもらうため、英語表記の愛称になったという。
7~8月まで募集し、市内外や首都圏から63件の応募があった。市内のワサビ生産者とJAふじ伊豆職員の選定で、同市の60代男性の案に決定した。
施設は「五感で体感する博物館」をテーマに、10代の子どもとその親世代を主なターゲットにしている。博物館では映像による生産の歴史とターニングポイント紹介や、VR(仮想現実)を活用したワサビ田ツアーを実施する。観光客に対してガイド付きの有料ツアーやワサビを食べられる店舗の紹介もする。生ワサビとチューブワサビの食べ比べ体験も予定している。
施設は旧JA伊豆の国原保支店の空き店舗を活用する。来年1月から工事が始まり、同4月にオープンする予定。
事業を担当する市農林水産課の宮内輝幸主任は「国内外へのアピールや子どもたちへの地域教育につながる施設にしたい」と意気込む。
(大仁支局・小西龍也)