富士宮まつり開幕 奉納囃子 街に熱気 20区1000人集う 振る舞い酒再開
富士宮市にある世界遺産富士山構成資産・富士山本宮浅間大社の秋期例大祭に響合わせた「富士宮まつり」が3日、中心市街地で開幕した。今回は新型コロナウイルス下の制限を全廃し、5日までの3日間、迫力満点な山車の引き回しや「富士宮囃子(ばやし)」が繰り広げられる。
祭典の幕開けを告げる「宮まいり」が行われ、地元20区から千人が本殿前に集った。神事の後、県指定無形民俗文化財の富士宮囃子を一斉に始め、太鼓や笛、かねの音をにぎやかに響かせた。
夜の街で山車と屋台を引き回す「宵宮」が4年ぶりに復活するほか、山車と山車が間近に迫る競り合いも行う。4日の「本宮」が最大の見せ場で、20区の山車が目抜き通りに集結し、一斉に激しい競り合いを展開する。
升を持って各区の会所を訪ねると地酒が一杯振る舞われる「マイ升」の販売も再開。市街地は多くの来場者で秋を感じさせないほどの熱気に包まれた。
(富士宮支局・国本啓志郎)