浜松新球場 市長「やむを得ない」 需要予測優先、県の方針に理解
鈴木康友浜松市長は27日の定例記者会見で、県が同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する野球場に関して、需要予測調査などを優先するために現行のスケジュールにこだわらない考えを川勝平太知事が明らかにしたことについて、「県議会の理解を得られないと事業は進まない。やむを得ない」との認識を示した。
鈴木市長は「できるだけ早く計画を推進してほしいが、拙速に進めて問題がこじれたり、内容が不十分になったりするよりはいい」と述べた上で、「県議会としっかりと調整して結論を出してほしい」と強調した。
県は「1万5千~2万2千人規模のドーム」とする整備案を県議会の一部会派に伝えたが、最大会派の自民改革会議から「需要調査が不十分」と異論が出ていた。川勝知事は16日の定例記者会見で、詳細な需要予測や民間資金活用の可能性を探る調査を優先的に進めるため、6月ごろを予定していた基本計画策定が大幅にずれ込む見通しを説明した。