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元日本代表FW岡崎 戦友から引退惜しむ声 伊東輝悦「攻守にエネルギッシュ」 川島永嗣「明日ぐらいに撤回して」

清水在籍時にも活躍した岡崎。アウスタ日本平(当時)での横浜M戦では頭でゴールを決めた=2010年8月14日(写真部・久保田竜平) サッカー元日本代表FW岡崎慎司(シントトロイデン)の現役引退発表から一夜明けた27日、Jリーグ清水や日本代表でともにプレーした静岡県内の選手や関係者から引退を惜しむ思いや、これまでの功績をたたえる声が広がった。
 岡崎がプロ入りした2005年から10年まで清水でともに戦ったJ3沼津の元日本代表MF伊東輝悦は「持ち前の明るさでどんどん上達していった」と当時を振り返る。「常にベストを尽くすタイプ。攻守においてエネルギッシュなプレーだった」と目を細めた。現役引退を発表した岡崎の清水時代を語った沼津の伊東。この日も練習に汗を流した=沼津市の愛鷹広域公園スポーツ広場
 数年前の年始に三保での初蹴りで久しぶりに再会したと明かし「変わっていなかった」という。「岡ちゃんのことだから、これから何をやってもうまくやれる。次に何をするか楽しみ」と期待した。
 清水時代の同僚で、清水の高木純平強化部副部長は岡崎について「最初からエリートではなくて、FWでも一番序列が低かった」と話す。「本当によく練習した。彼のダイビングヘッドで練習を終える“儀式”もあり、盛り上がったのを覚えている」と懐かしそうに語る。
 日本代表で10年南アフリカワールドカップ(W杯)から3大会連続でともに出場したJ1磐田のGK川島永嗣は「明日ぐらいに撤回してもらいたい。もっともっとやってほしい」と戦友の引退を惜しむ。その上で「選手として突き詰めいろいろなことを考えるタイプだった。今後も素晴らしいキャリアを築いてほしい」とねぎらった。現役引退を発表した岡崎への思いを語る磐田の川島=ヤマハ大久保グラウンド
 (東部総局・日比野都麦、運動部・名倉正和)
 「僕の心にはオレンジの魂」清水エスパルス、メッセージ公開
 J2清水は27日、現役引退を発表した元日本代表FW岡崎慎司から届いたメッセージを公式サイトで公開した。「僕の心にはオレンジの魂があり、これからも一生残り続けています」とつづっている。
 「エスパルスファンの皆さんへ」から始まるメッセージでは、「振り返ると、今の僕がいるのは間違いなく皆さんのおかげ。何度も清水で、もう一度プレーする日を夢見たことか」と回想。「でもその度に、人生は両方を選ぶことはできないんだと自分に言い聞かせて、ヨーロッパでの挑戦を選んできた。今回も同じように自分自身で決断した」と胸の内を記した。

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