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⚽清水エスパルス 守備で「強さ」 チームに勢い DF住吉 「日本を代表する選手に」

 今季加入したJ2清水のDF住吉ジェラニレショーン(26)が圧倒的なフィジカルを生かした守備でチームに勢いをもたらしている。「強さ、高さでは負けたくない」と相手に激しく体をぶつけるプレースタイルでサポーターの心を一気につかんだ。「日本を代表する選手を目指す」とチームとともにさらなる高みを見据える。

甲府戦で決勝点となったヘディングシュートを打つ清水の住吉(右から2人目)。フィジカルを生かした守備でチームに勢いをもたらしている=山梨・JITス(写真部・二神亨)
甲府戦で決勝点となったヘディングシュートを打つ清水の住吉(右から2人目)。フィジカルを生かした守備でチームに勢いをもたらしている=山梨・JITス(写真部・二神亨)

 前節甲府戦は住吉の試合だった。センターバックで先発し、相手の外国人FWに対して真っ向からぶつかって仕事をさせなかった。終了間際には決勝点となるヘディングシュートをたたき込み、文句なしの主役となった。
 清水には悔しさを抱えて移籍した。大卒で入ったJ2水戸から移籍して3シーズンを過ごしたJ1広島では、日本代表経験のある塩谷司や佐々木翔らを前に定位置を奪えず、リーグ戦の出場は15試合にとどまった。「ビルドアップ能力やサッカーIQが足りなかった」と省みる。
 再起を誓って挑む今季はここまで8試合にフル出場し、チームに欠かせない存在となった。ワールドカップ(W杯)を経験したMF乾貴士やGK権田修一からトップ選手として活躍するメンタリティーを吸収している。権田からは日本代表前主将で同じセンターバックの吉田麻也(米ギャラクシー)の話も聞き、自身の特徴の生かし方を学んだ。
 秋葉忠宏監督も「もっともっと意欲的に成長してほしい」と期待を寄せる。「自分の強みは守備。試合に出るからこそ課題に向き合える」と住吉。パワフルなプレーで相手をはじき飛ばし、チームをJ1に引き上げる。
 (小沢佑太郎)

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