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⚽藤枝MYFC 今季ホーム初白星、熊本に2-1 J2第6節

 明治安田J2リーグは24日、各地で第6節の10試合が行われ、藤枝は熊本を2ー1で下した。
藤枝ー熊本 前半、先制ゴールを決める藤枝・中川風(右)=藤枝総合運動公園サッカー場
①藤枝サ▽観衆1997人
藤 枝 2勝1分け3敗(7) 2(1―0 1―1)1 熊 本 1勝2分け3敗(5)
▽得点者【藤】中川風(1)大曽根(1)【熊】大西(2)

 【評】藤枝が苦しみながらも熊本に競り勝ち今季ホーム初白星。
 先制点は前半10分、DF小笠原のスルーパスをFW中川風が押し込んだ。その後は連係が乱れ、ボール支配率で相手を下回った。
 後半も流れは変わらず連続してシュートを浴びると18分、同点に追い付かれた。しかし29分、ショートカウンターから小笠原の落としを、途中出場のMF大曽根が決めて勝ち越した。終盤は選手交代で布陣を大幅に変え、リードを守り切った。
チームの総力示す 復帰の大曽根が決勝点
藤枝―熊本 後半29分、勝ち越しゴールを決め、駆け出す藤枝・大曽根(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場
 チームの総力を示し、藤枝がしぶとく勝ち点3をもぎ取った。シュート数で熊本を下回ったが勝ちきり、須藤監督は「内容は負けだが、悪くても勝ったことが評価できる」と総括した。
 試合の入りは上々だった。泥くさく倒れ込みながらFW中川風が前半10分に先制点。「感覚だけ。とっさにコースを変えようとした」。2戦連続で1トップに入ったストライカーが結果を出した。
 しかし、その後は今季初勝利を挙げた敵地での山形戦とは一転、連戦の疲れからか攻撃の組み立てで横パスがずれて劣勢に回った。
 試合を決めたのは、キャンプ中のけがから復帰して今季初出場のMF大曽根。後半途中からピッチに入り「まだ体がきつかった」と苦笑したが、決勝点の場面は中盤でパスを受け持ち上がり、ためをつくってサイドのMF梶川にパス。最後は冷静にゴール右隅に決め「今日が自分の開幕。ここからチームに欠かせない選手になる」と決意を新たにした。
 今季初先発のDF小笠原も古巣熊本に存在価値を見せつけた。体を張った守備だけでなく攻撃時にゴール前まで侵入し、「2アシストは人生初」と笑顔。「ベンチ外でも誰も腐ってない。ギラギラしている後輩がいるので自分も次に向け、いい準備をしたい」。今季初の連勝にも27歳の背番号5に浮かれた様子はない。長いシーズンを戦い抜くには戦力の厚みが必要で、勝ちながらチーム内に好循環が生まれてきた。
 (運動部・寺田拓馬、写真は写真部・堀池和朗)
藤枝―熊本 ホームで今季初勝利し、サポーターの歓声に応える藤枝イレブン=藤枝総合運動公園サッカー場藤枝―熊本 前半、先制ゴールにつながるパスを出す藤枝・小笠原=藤枝総合運動公園サッカー場藤枝―熊本 後半29分、勝ち越しゴールを決める藤枝・大曽根(左から2人目)=藤枝総合運動公園サッカー場

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