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大リーグ・ソウル開幕シリーズ第2戦 山本“洗礼” 一回5失点 緊張下のドジャースナイン

 【ソウル共同】米大リーグは21日、ソウルの高尺スカイドームでの開幕シリーズ第2戦でドジャースとパドレスが対戦し、ドジャースの大谷は開幕戦に続いて「2番・指名打者」に入り、八回まで5打数1安打1打点だった。一回に右前打を放ち、二回に犠飛、七回には松井と対戦して右飛だった。=関連記事35面へ

パドレス戦1回、カンプサノに適時二塁打を許すドジャースの山本=ソウル(共同)
パドレス戦1回、カンプサノに適時二塁打を許すドジャースの山本=ソウル(共同)
パドレス戦の2回、右犠飛を放つドジャース・大谷=ソウル(共同)
パドレス戦の2回、右犠飛を放つドジャース・大谷=ソウル(共同)
パドレス戦1回、カンプサノに適時二塁打を許すドジャースの山本=ソウル(共同)
パドレス戦の2回、右犠飛を放つドジャース・大谷=ソウル(共同)

 プロ野球オリックスからドジャースに移籍した山本が先発でメジャー初登板したが、1回4安打2四死球、5失点で降板した。パドレスの松井は七回途中に4番手で登板し、⅔回を2安打無失点。試合は八回を終えパドレスが12-11でリード。
 韓国初の大リーグ公式戦開催となった2連戦。20日の開幕戦では大谷が初対決のダルビッシュからの1安打を含む2安打1打点と活躍し、ドジャースが5-2で逆転勝ちした。
日米韓 注目のデビュー戦 制球乱れ まさか  目を疑うような光景だった。日米韓が注目した山本のドジャース初登板は大荒れだった。いきなり4長短打を浴びるなど、打者9人の猛攻を許して5失点。約20分に及んだ1イニングを終え、うつろな表情でベンチへ引き揚げた。
 150キロ台中盤まで球速は出ていた。だが、制球が定まらない。第1球をボガーツに安打され、2番タティスに死球。クロネンワースには浮いたスプリットを右翼線に運ばれ、1死も奪えず2点を失った。活路を見いだした緩いカーブも下位打線に捉えられ、5点目を失うと舌を出して首をひねった。
 オープン戦は3試合で防御率8・38。やはり制球面で苦しみ、球への適応などで懐疑的な目を向けられた。それでも20日の記者会見では「いい準備ができた」と自信を示していた。
 オリックス時代の先発での最短降板は4回。昨季は1試合で5失点以上喫することはなかった。無敵を誇り、投手の契約総額ではメジャー史上最高となる12年3億2500万ドル(約465億円=為替レートは入団合意時)の大型契約を結んだ。重圧を背負ったデビュー戦はショッキングな結果に終わった。
 (共同)
パっと攻略  パドレス打線がデビュー戦の山本にメジャーの洗礼を浴びせた。一回無死一、二塁、3番クロネンワースが山本の甘いスプリットを右翼線へはじき返し、2点三塁打。その後も好機をつくり、7、8番の連打で加点。一挙に5点を奪って降板に追いやった。同じナ・リーグ西地区のドジャースに鳴り物入りで入団した山本に対し、初顔合わせながら全員で畳みかけた。
 (共同)
水原通訳 違法賭博疑惑で  【ソウル共同】米大リーグ、ドジャースは21日、大谷翔平選手の通訳を務めてきた水原一平氏の違法賭博疑惑に揺れる中、ソウルの高尺スカイドームでパドレスとの開幕第2戦に臨んだ。試合前のクラブハウスには日米韓のメディアが詰めかけ、緊張感が漂った。大谷選手は報道陣の前には姿を現さなかった。
 試合前に記者会見したデーブ・ロバーツ監督は沈痛な表情。疑惑についての質問には「申し訳ないが、そのことに関してはコメントできない」と繰り返し、大谷選手が取材対応するかについては「それは私には分からない」と言うにとどめた。プレーへの影響に関しては「翔平は試合に臨む準備ができている」と否定した。
大谷 平静 初球打ち 相棒不在も いきなり右前打  専属通訳で長年付き合ってきた水原氏の事実上の解雇。衝撃的なニュースに見舞われたドジャースの大谷は、試合では感情を封じ込め積極性を発揮した。一回の第1打席は初球から果敢に振って右前打をマーク。続く二回は1死二、三塁で1ボールから外角のチェンジアップに腕を伸ばし、右翼フェンス手前まで飛ばして犠飛となった。
 宿舎を出てバスに乗る際は、普段と変わらぬ顔つきだった。だが、いつも後ろにいるはずの水原氏はいない。相棒不在でとぼとぼと歩く姿に、喪失感がにじんだ。
 球場到着後は報道陣の前に姿を現さずに裏で調整した。試合開始直前のセレモニーで名前を呼ばれると、やや硬い表情で登場。仲間たちとハイタッチを交わすうちに気分が和らいだのか、笑顔になる場面もあった。
 代役として、以前に前田(現タイガース)の専属通訳を務め、現在はデータ分析などを担当するアイアトンさんが、当面の間は大谷の通訳を務める。
 (共同)
松井と対決 右飛  パドレスの松井が12-8の七回1死一塁、打者大谷を迎えた場面で2試合続けて登板。右翼への大飛球にスタンドが沸き立ったが、フェンス手前で失速して右飛で打ち取った。日本では2度対戦して1安打1三振。メジャー初顔合わせは松井に軍配が上がった。
 20日のデビュー登板は、ダルビッシュが「泣きそうになった」と見守った。松井は先輩の支えに感謝し開幕シリーズ2連投で、メジャー1年目を順調に滑り出した。
 (共同)

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