⚽藤枝ＭＹＦＣ　待望の初勝利　山形に１－０　Ｊ２第５節

　　明治安田Ｊ２リーグは２０日、各地で第５節の１０試合が行われ、藤枝は山形を１―０で破り今季初勝利を挙げた。

山形―藤枝　後半２２分、ゴールを決める藤枝・榎本（中央）＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）

山形―藤枝　後半２２分、ゴールを決め駆け出す藤枝・榎本（左）＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）

山形―藤枝　後半２２分、ゴールを決めた榎本（１０）を祝福する藤枝サポーター＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）

山形―藤枝　後半２２分、ゴールを決めた榎本（１０）と喜ぶ藤枝イレブン＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）

山形―藤枝　後半、ゴールを決めた榎本（右）を迎える藤枝・須藤監督＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）

山形―藤枝　前半、ゴール前のクロスに飛び込む藤枝・久富＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）

山形―藤枝　今季初勝利を挙げサポーターにあいさつする藤枝イレブン＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）

①ＮＤスタ▽観衆５６１６人
藤　枝　１勝１分け３敗（４）　１（０―０　１―０）０　山　形　２勝３敗（６）
▽得点者【藤】榎本（１）

　【評】攻め続けた藤枝が敵地で山形を破り今季初勝利を挙げた。
　前半から中盤でショートパスをつなぎゴールに迫った。ＭＦ浅倉が積極的なドリブルから次々と惜しいシュートを放ち、２３分にはクロスをＷＢシマブクが頭で合わせたが、ＧＫの正面を突いた。
　決勝点は後半２２分、途中出場のＭＦ榎本が右足を振り抜いた。その後も主導権を譲らず、３１分に相手が一発退場者を出すと、ボールを保持したまま試合を終わらせた。

ハイプレス　進撃の口火　「ここから連勝を」　重たい扉がようやく開いた。Ｊ２で２年目の藤枝が第５節にしてつかんだ今季初白星。「たった１点だが、解放された。自分たちのスタイルで勝利をつかみ自信になる」。須藤監督は会心の笑みを浮かべた。
　みぞれまじりの雨を吹き飛ばし、最後まで熱く戦った。一番の勝因は前線からのプレス。相手に圧力をかけながら有機的に攻撃を組み立て、シャドーの浅倉、ボランチの杉田主将らが前半からシュートを浴びせ続けた。
　試合を支配しながら得点できず、もどかしい展開の中、待望の今季チーム初ゴールを上げたのは榎本。後半途中から出場すると、２２分にＦＷ中川風からのパスを受けゴール右隅に突き刺した。「自分が決めると誓ってピッチに入った。内容だけじゃなく勝つことで評価が上がる。次につなげたい」。背番号１０が大仕事をやってのけた。
　主将の杉田は昨年５月に山形での雨の試合で右膝に大けがを負った。「やっと結果が出て、去年の借りを返せた。今日の試合がベース。ここから積み上げていく」。相手の４倍のシュート１６本を放った内容に手応えを示した。
　１２位で終えた昨季終盤はゴール前を固める守備的戦術を柔軟に取り入れたが、この日はハイプレスで乗り切った。「去年より今の方がやりたいサッカーを体現できている。ここから連勝したい」とＣＢの川島副主将。超攻撃的を掲げる藤枝の進撃がここから始まる。
（運動部・寺田拓馬）
山形－藤枝　後半２２分、ゴールを決め駆け出す藤枝・榎本＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）
山形－藤枝　今季初勝利を挙げサポーターと喜ぶ藤枝イレブン＝山形・ＮＤスタ（写真部・二神亨）