⚽ジュビロ磐田・ＤＦ森岡　前節で初出場、次の狙いは初スタメン　「絶対的な選手に」

運動部　名倉正和

　Ｊ１磐田のＤＦ森岡陸（２５）＝磐田ユース出＝が次節１３日のホームでの名古屋戦で今季初スタメンを狙っている。２試合連続完封勝ちした前節京都戦で後半から今季初出場を果たした。「９０分できるか見せないといけない。無失点を続けたい」。昨季けがに泣いたセンターバックは、粘り強い守備で、２０１７年以来となる３試合連続完封を目指す。

　同じポジションで世代別日本代表のＤＦ鈴木がパリ五輪アジア最終予選を兼ねたＵ―２３（２３歳以下）アジア・カップに出場するため先発のチャンスがやってきた。開幕からベンチ外が続いていたが、第５節鹿島戦から３戦連続でメンバー入り。京都戦で２０分余りピッチに立ち、安定した守備で乗り切った。
　昨季は開幕前に疲労骨折していた右足を手術した影響で出遅れ、故障も重なりＪ２リーグ戦２試合出場にとどまった。今季はＤＦのリーダー役を任され、中盤の選手から攻撃の組み立ても積極的に学んでいる。「何十試合も続けて出られる継続力を付けたい」と今季に懸ける思いは強い。
　名古屋の前線には快足の永井や経験豊富なパトリックと強力なＦＷをそろえる。「パンチのある２人を自分の良さで封じ込めたい」と意気込み十分だ。
　昨季からオーストラリアで現役を続ける大井が付けた伝統の背番号３を受け継ぐ。法大の同期で日本代表ＦＷ上田が認めた身体能力を生かした守備は折り紙付き。「１人で２人分ぐらい見る絶対的な選手にならないと」と定位置を奪いにいく。
　（名倉正和）