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茶況(5月29日)県産二茶需要限定、適期摘採へ

 静岡市中では今週から、県内産二茶が出回る。需要が限られるという観測が広がる中、売り手は適期摘採を進めていく。
 ドリンク関連の仕入れは、一茶取引に続き膨らまないとの見方が強い。市中問屋は「急激な物価上昇がマイナス要素となり、リーフ茶の引き合いも強くない」と話す。
 一茶の下値が600円周辺で終わったことで、前年と比べて初値は安くなる。JA静岡経済連は採算が見込めない場合、生産計画の見直しや中止も検討すべきとしている。牧之原地域の生産者は「ミル芽良品の需要は一定量あるが、後半の販売状況は見通せない」と話す。

 藤枝 ある生産者は「高齢化に加え、単価の低迷や生産コストの上昇で厳しい状況が続く。廃園を検討する人も増えている」と話す。
 島田、金谷、川根 産地問屋は見本茶を消費地に送り、販売促進に力を入れている。
 榛原、相良 牧之原中の生徒が29日、学校茶園で収穫した新茶を東名高速道牧之原サービスエリア下りで販売した。
 掛川、小笠 ある生産者は「一茶終了後は雨で気温が低い日が続き、二茶の芽伸びがやや遅れた」と話す。
 袋井、森 週末のイベントに出店した袋井の生産者は「暑い日が続いたことで冷茶の売り上げが伸びた」と話す。

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