長泉町の３小中学校建て替え 企業跡地取得へ調整 町議会が調査特別委
長泉町が３町立小中学校の校舎老朽化による建て替えに伴い、中心街にある企業跡地の土地取得へ調整を進めていることが、２５日までの関係者への取材で分かった。町議会は活用法や購入金額など土地取得の妥当性を協議するため、同日の３月定例会最終本会議で調査特別委員会の設置を決めた。町からの説明を踏まえ、６月定例会までに議会としての報告書をまとめ、公表する方針。
町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地（約２万５千平方メートル）。跡地は町中心街で唯一の広大な用地で、町はこれまでに町議会の全３会派から「教育施設整備のために利活用を」との趣旨の要望をそれぞれ受けている。不二精機製造所は２０２２年、芝浦機械（沼津市）に吸収合併され解散している。
校舎建て替えを予定するのは、長泉中、長泉小、南小の３校。いずれも最も古い校舎で築６０年前後が経過している。町は改修などの応急措置を取ってきた。関係者によると、町は小中学校の移転や建て替え期間のプレハブ設置のために土地を取得したい考えで、２６年から３１年にかけて長泉中を、その後、長泉小、南小の順で建て替えを予定しているという。
調査特別委には町議全１５人が委員として名を連ねた。植松英樹委員長は「町からの説明を受け、まずは議員間で土地取得に対して認識共有をしたい。協議の上、議会として一定の方向性を示したい」と述べた。初会合は２９日に開く。
（東部総局・天羽桜子）
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