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テーマ : 浜松市

旧天竜林高事件 再審求めて集会 浜松で支援団体

 旧天竜林高(浜松市天竜区)を舞台にした大学推薦入試の調査書改ざん・贈収賄事件で有罪が確定し、再審請求中の元校長(74)の支援団体が18日、再審を求める集会を同区で開いた。
 元校長の弁護団の海渡雄一弁護士は、1月に検察から開示された新証拠の取り調べメモを分析し、2回目の現金授受があったとされる元天竜市長の行動履歴がこれまで伏せられていた点などを問題視。「元々の裁判が不正義だった」と強調し、最高裁に審理の差し戻しを求めていく考えを示した。
 1979年に鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった「大崎事件」弁護団事務局長の鴨志田祐美弁護士も登壇した。6月に鹿児島地裁で第4次再審請求が棄却されるまでの経過を振り返り、再審制度の不備や裁判所の判断を批判した。自白供述を重視する点が両事件の判決に類似するとし、「ひどい事件。絶対冤罪(えんざい)だ」と語った。
 元校長は約70人の参加者に向け「担任に成績改ざんの指示もしていないし、お金も受け取っていない」と改めて無実を訴えた。
 元校長に現金20万円を渡したとされ罰金刑が確定した元天竜市長(90)も来場。「厳しい県警の取り調べが40日間続き、刑事の言いなりになった」と述べ、虚偽自白に追い込まれたと主張した。

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