静岡人インタビュー「この人」 高校生による給食コンテストで最優秀賞に輝いた 村松杏咲さん(浜松市中央区)
地場産品を使った小学生向け給食の献立を考える静岡県西部農林事務所主催のコンテストで最高賞に選ばれた。「浜松の食材でワクワク探検隊給食」と題し、地元素材をふんだんに使用したスタミナ炒めや野菜みそ汁、ごまあえなどのメニューを開発した。浜松大平台高を3月に卒業した。17歳。
―使った食材は。
「浜松は豚肉の産地だと知っていたので、豚肉を中心に考えた。チンゲンサイやニンジン、大根など地元産の多くの野菜も取り入れた。開発過程で、浜松にどんな食材があるのか自分自身も学ぶことができた。小学生も、この献立を見てわくわくしながら地元食材を知ってもらえたらうれしい」
―献立のポイントは。
「栄養バランスを意識した。小学生はビタミンB1が不足しがちなので、豚肉はその栄養を補うためにも有効と考えた。野菜の食感を残すことで、たくさんかんで食べる大切さも発信できたら。多くの素材をうまく取り入れることができ、自信作ができあがった」
―考案の経緯は。
「学校の授業を通して食品製造やフードデザインなどを学んだ。食品化学の知識をメニューに生かしたかった。小学生の妹が喜ぶ献立にしたいとの考えもあった。食べる人のことを思いながら開発するのは楽しく、いい経験になった」
―今後の抱負を。
「小学生のころから料理が好きで、よく母親を手伝っていた。料理が上手な母親を目標に、自分も腕を磨いていきたい。2人の妹にも料理を教えられたら。食が充実すると毎日が豊かになると思うので、日々の暮らしの中で学んだことを生かしていきたい」
(浜松総局・岩下勝哉)