「手術せず性別変更」認めた家裁判断 浜松の鈴木さん笑顔「みんなで勝ち取った」
生殖能力をなくす手術をせずに、性同一性障害と診断された人の戸籍上の性別変更を認めた静岡家裁浜松支部の判断を受け、女性から男性への変更が認められた申立人の鈴木げんさん(48)=浜松市天竜区=が13日、同市役所で取材に応じ、「関係者みんなで勝ち取った」と笑顔を見せた。
家裁判断は11日付。鈴木さんに一報が届いたのは12日昼過ぎだったという。一夜明け、鈴木さんは「もしかしたらもう性別が変更されているかも」との期待を込めて窓口で住民票を取得したが、表記はまだ「女」のまま。市区民生活課によると、家裁からの通知を受けた後、法務局に判断を仰いだ上で戸籍を変更する流れになるという。
鈴木さんは「自認する性と、戸籍上の性が一致することが当たり前の社会であってほしい。性別が正式に変わる時を、わくわくしながらも平常心で待ちたい」と語った。