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テーマ : 裁判しずおか

袴田さん再審可否 姉ひで子さん「命ある限り戦う」 逮捕から56年、都内では支援集会

 強盗殺人罪などで死刑判決が確定し裁判のやり直しを求める袴田巌さん(86)=浜松市中区=の再審開始の可否を東京高裁が3月13日に決めると明らかになったのを受け、姉のひで子さん(89)が6日、同区の自宅で取材に応じ、「(袴田さんの逮捕から)56年間戦ってきた。一区切りにしたい。再審開始をひたすら願う」と心境を語った。都内では再審開始を訴える支援者の集会も開かれた。

袴田巌さんの再審開始決定を訴える支援者=6日午後、都内
袴田巌さんの再審開始決定を訴える支援者=6日午後、都内
袴田巌さんの再審可否の決定日が決まり心境を語る姉のひで子さん=6日午後、浜松市中区
袴田巌さんの再審可否の決定日が決まり心境を語る姉のひで子さん=6日午後、浜松市中区
袴田巌さんの再審開始決定を訴える支援者=6日午後、都内
袴田巌さんの再審可否の決定日が決まり心境を語る姉のひで子さん=6日午後、浜松市中区

 ひで子さんは6日午前、支援者から電話で東京高裁の決定日を伝えられた。袴田さんは昼前に起床し、午後からは支援者の自動車で外出した。「巌の中で事件は終わっているから」と、ひで子さんは決定日を告げなかった。当日、袴田さんが東京高裁に向かうかは未定という。
 決定日の3日前に袴田さんは87歳の誕生日を迎える。取材に立ち会った支援者から「良いプレゼントになればいいですね」と声をかけられ、ひで子さんは笑顔でうなずいた。「駄目ならまたやれば良い。命ある限り戦う」と強調した。
 東京高裁前で同日開かれた袴田さんの支援アピール集会では、プロボクシングの現役選手やOBが再審開始決定や無実を訴えた。日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会のメンバーらが参加し「3月13日に再審決定を勝ち取って、袴田さんを自由にしよう」「裁判所には公正な判断をお願いしたい」と声を張り上げた。
 集会には全国から約80人の支援者が集まった。再審無罪を求める横断幕とのぼり旗を掲げて歩き、事件概要や東京高裁の差し戻し審の争点を説明したチラシを通行人に配った。
 (浜松総局・柿田史雄、東京支社・青木功太)

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