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テーマ : 裁判しずおか

浜岡原発廃炉訴訟 原告側が準備書面 「新たな活断層発見」

 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の廃炉などを求めた訴訟で、原告側は6日、浜岡原発の敷地周辺で新たな活断層の露頭を発見したとする準備書面を静岡地裁に提出した。原発の敷地内を南北方向に伸びる断層と連続している可能性があるとしている。
 原告側によると、新たに見つかった露頭は原発から北に約500メートルの地点で、相良層群の上に笠名れき層が堆積している。4月の調査で露頭の西側に逆断層が見つかったという。通常は水平に堆積しているはずの笠名れき層のれきの向きが「明らかに断層変位を受けている」と主張する。
 笠名れき層は約8万年前に堆積したと推定され、今回見つかった露頭が活断層だとすると、中電側が敷地内で最後に活動したとする「H断層系」より後に動いた可能性がある。原告側は2017年、敷地内に南北に伸びる「A-17」断層があり、活断層だと指摘。「新たな活断層はA-17断層と同一の力で動いている可能性がある」とし、原子力規制委員会に現地調査を申し入れる方針という。
 中電側は17年の原告の主張に対し、22年に「南北断層は将来、変位を生ずる恐れがないと確認した」などと反論した。

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