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テーマ : 裁判しずおか

川崎死刑囚訴え 静岡地裁が棄却 面会制限「違法性ない」

 2016年の浜名湖連続殺人事件で死刑が確定した川崎竜弥死刑囚(39)が、刑事被告人として勾留中に懲罰を科されたことを公表され、面会を制限されたのは違法などと訴え、国に110万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁は4日、請求を棄却した。
 川崎死刑囚は男性2人を殺害したとして強盗殺人などの罪で一審静岡地裁と二審東京高裁で死刑判決を受けた。最高裁の上告審判決直前に上告を取り下げ、21年2月に死刑が確定した。
 川崎死刑囚は訴訟で、静岡刑務所に勾留されていた際、懲罰中だと職員が報道機関に明かしたことは名誉毀損(きそん)に当たるほか、懲罰中を理由に面会を制限したことは「重要な権利侵害」などとしていた。
 日野直子裁判長は判決理由で、刑務所の職員が面会を求めた報道機関に対し、懲罰中で面会が停止されていると伝えただけで懲罰の理由などは説明していないと指摘。「面会の申し出への応答として必要な限度のもので、不適切とは言えない」とした。面会制限の訴えについては、面会停止を聞いた報道機関が「申し出を任意で自ら取り下げた」として違法性を否定した。

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