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テーマ : 裁判しずおか

除斥期間の適用 原告側「制限を」 浜松・強制不妊訴訟

 旧優生保護法下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして、浜松市の視覚障害者の武藤千重子さん(74)が国に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が22日、静岡地裁浜松支部で開かれた。原告側は同法を巡る訴訟で、国に賠償を命じた熊本地裁や静岡地裁の判決を踏まえ、損害賠償の請求権が消滅する「除斥期間」について「適用が制限されるべきだ」と主張する準備書面を提出した。

地裁浜松支部
地裁浜松支部

 弁護側は口頭弁論後、浜松市内で報告会を開き、両地裁の判決が、被害者が損害賠償請求をすることが長期にわたって事実上不可能だったと指摘した点などを挙げ、「武藤さんについても同様の事情が当てはまる」と強調した。次回期日で本人尋問に臨む予定の武藤さんは「複雑な思いはあるが、それまでに考えを整理したい」と話した。
 熊本、静岡両地裁の判決は、ともに除斥期間の適用を制限すべき事情があるとして国に賠償を命じた。

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