沼津の女子大生刺殺事件 懲役20年確定
沼津市で2020年6月、大学2年の女子学生=当時(19)=を刺殺したとして、殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われた同級生の被告(22)について、懲役20年とした一審判決を支持した東京高裁判決が30日、確定した。期限の29日までに被告側、検察側が上告しなかった。
控訴審で検察側は、他のストーカー殺人事件の量刑傾向を示し「無期懲役が相当」と主張したが、高裁判決は検察側が示したのは被害者が2人のケースなどで「悪質性が異なる」と退けた。東京高検の山元裕史次席検事は29日、「適法な上告理由が見いだせなかった」として上告断念を明らかにしていた。
判決によると、20年6月27日、沼津市の駐車場に止めた車の中で女性の脇腹を包丁で突き刺した上、逃げる女性を路上に転倒させ、首や背中を多数回刺して殺害した。