袴田さん姉・ひで子さん「無実勝ち取れると確信」 和歌山で講演
現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定後、裁判のやり直しが決まり再審公判中の袴田巌さん(87)の姉ひで子さん(90)が15日、和歌山市で講演し「絶対に無実を勝ち取れると確信しています」と強調した。
静岡地裁で10月から始まった再審公判には、拘禁症状が残る袴田さんに代わり、補佐人のひで子さんが出廷している。初公判の罪状認否で「巌に真の自由をお与えください」などと述べた内容を紹介すると、会場から拍手が湧き起こった。
支援者の山崎俊樹さん(69)は、再審開始決定に道筋をつけた血痕の赤みの変化を調べる「みそ漬け実験」の取り組みを紹介。弁護団の小川秀世弁護士は「支援者と弁護団が一体で動いていることが強みだ」と語った。