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電子駆血帯が大賞 革新的医療機器 沼津・テクノサイエンス

 計測機器メーカーのテクノサイエンス(沼津市)の電子駆血帯「月兎(げっと)」がこのほど、革新的な医療機器を表彰する「メドテック イノベーション大賞」で最高賞に輝いた。採血時に血管を出しやすくする装置。患者と術者双方の負担を減らし、安全に処置できるという。

メドテック イノベーション大賞の最高賞に輝いた電子駆血帯=長泉町
メドテック イノベーション大賞の最高賞に輝いた電子駆血帯=長泉町

 スイッチを入れると、腕帯内部の空気袋が自動的に動き、血圧測定時より少ない圧力で血管を膨れさせて針を刺しやすくする。ゴムの駆血帯使用に伴う痛みや皮膚の損傷、血管が出にくいことに起因する事故を防ぐと期待される。約5年前に開発を始め、2022年10月に医療機器として届け出た。ファルマバレーセンター(長泉町)が企画段階から全面的に支援する。
 4月17~19日に東京で開かれた国内最大級の医療機器展示会「メドテック ジャパン」の出展454社の製品・サービスから大賞に選ばれた。テクノサイエンスは市販を目指し、販売方法を検討している。担当者は「受賞を弾みに早く世の中に出して多くの人に使ってもらいたい」としている。

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