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MBO目指すローランドDG TOB期間延長 

 ローランドDGは27日、MBO(経営陣による自社買収)に向け、米国投資会社タイヨウ・パシフィック・パートナーズが設立した企業による株式公開買い付け(TOB)の期間が、期限だった同日から4月12日までに延長されたと発表した。買い付け価格の変更はない。
 TOBを巡っては、ブラザー工業が3月13日、「対抗TOB」を予告、タイヨウ側のTOB価格1株5035円を上回る5200円を提示している。
 ローランドDGは26日、タイヨウ側からTOB条件変更の意向提示の要請に対する具体的回答がないとして、株主に対する応募推奨を撤回し、株主判断に委ねると決議した。タイヨウ側のTOBの期間延長は、こうした経緯や応募状況を踏まえたとみられる。
 27日のDG株価の市場価格は、終値5350円と、タイヨウ、ブラザー工業の双方のTOB価格を上回る水準となっている。DGはタイヨウ側のTOBの賛同を維持した上で、ブラザー側のTOBについて協議は継続するとしている。
 (浜松総局・山本雅子)

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