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⚾紅林(駿河総合高出)初回適時打 井端J、欧州代表に5―0 日本代表強化試合

 野球日本代表が6日、京セラドーム大阪で欧州代表と強化試合を行い、5-0で快勝した。

1回日本2死一、三塁、紅林が右前に適時打を放つ=京セラドーム
1回日本2死一、三塁、紅林が右前に適時打を放つ=京セラドーム

 日本は一回に4番村上(ヤクルト)と紅林(オリックス、駿河総合高出)の適時打で2点を先制し、五回は近藤(ソフトバンク)が2点二塁打。六回は西川(青学大)の適時二塁打で加点した。先発登板した平良(西武)と宮城(オリックス)がともに2回を無失点。山下(オリックス)も危なげなかった。
 日本は2連覇を目指す11月の国際大会「プレミア12」に向けた強化と新戦力の発掘を狙い、トップチームでは異例の大学生を4人選出。7日の第2戦は金丸(関大)が先発登板する。

◇日本代表強化試合第1戦(日本1勝、19時10分、京セラドーム大阪、27698人)
欧州 000000000―0
日本 20002100×―5
[勝]平良
[敗]デブロック
▽二塁打 近藤2、ヒメネス、西川▽与死球 ファンフルプ(小園)
▽試合時間 3時間7分

代表デビューの紅林 勝負強く  強化試合とはいえ、日本代表として重圧と向き合う必要がある中、代表デビューの紅林(オリックス)が持ち前の勝負強さを発揮した。一回に1点を先制してなお2死一、三塁で6番打者は右前に適時打を運び「初回の打席だったが、うまく引き付けて打つことができて良かった」とガッツポーズをつくった。
 代表に選出された昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップは、左手のけがで出場辞退を余儀なくされ「痛くても出たかった」と無念さを明かしていた。オリックスの春季キャンプで全体練習後もバットを精力的に振り込んだ成果を、念願だった代表戦で出した。
 オリックスでは高校出2年目でレギュラーとなり、リーグ3連覇にも貢献。上背187センチと大柄でも巧打も備え、一回は変化球をすくい上げ、逆方向に飛ばした。遊撃が本職ながら代表チームの編成事情から三塁に就き、軽やかに動いた。
 遊撃の名手だった井端監督から2年後のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も見据え、大きな期待を寄せられている22歳。早速、存在感を示した。
4番村上 先制打  4番を任された村上が、一回の好機でさっそく先制打を放った。追い込まれながらも鋭いスイングで、オランダ代表でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したデブロックの151キロを右前へ。塁上でも涼しげな表情を崩さず貫禄を漂わせた。
青学大の西川 打点  西川(青学大)がプロに交じっても見劣りしない存在感を見せた。六回2死で迎えたトップチーム初打席で適時二塁打。浮いた初球を左翼線にはじき返し「どんな球でも、甘い球は初球から行こうと思っていた。うまく振り抜くことができた」と誇らしげ。八回には左前に打ち返した。
 五回に代走で出場し「今まで感じたことがない球場の雰囲気と、ランナーとしての感覚を抱くことができて良かった」と言う。中堅守備でも六回に後方の飛球を一直線で追い、好捕した。

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