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静岡県内の宿泊者13%増 2023年、コロナ前水準は下回る

 観光庁が29日発表した2023年の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、静岡県内のホテルや旅館の宿泊者数は延べ2070万350人と前年から13・1%増えた。社会経済活動の正常化が客足の増加に寄与したが、増加率は全国平均(31・6%)に及ばず、コロナ前の2019年の水準から11・6%下回った。

静岡県内延べ宿泊者数の推移
静岡県内延べ宿泊者数の推移

 新型コロナウイルス感染症の5類移行や政府の水際対策終了で、国内客に加え訪日客が回復し、宿泊者数の増加につながった。一方、コロナ前に外国人宿泊客の約7割を占めていた主力の中国人客の回復が遅れていて、東京や京都、大阪など代表的な周遊コース「ゴールデンルート」各都市並みの回復には至らなかった。
 県内宿泊者数のうち、日本人は1967万2710人で前年比8・5%増(19年比6・0%減)だった。外国人は102万7640人で、前年比約6倍だが、7倍近くだった全国並みの回復とはならなかった。19年実績と比べると58・8%減だった。中国や台湾、香港、韓国、米国からの旅行客が多かった。
 ホテルや旅館などの客室稼働率は49・7%。22年より4・5㌽高かったが、19年より9・4㌽低かった。宿泊施設別では、旅館41・6%、リゾートホテル39・8%、ビジネスホテル67・3%、シティホテル66・4%。
 23年12月単月の県内宿泊者数は前年同月比6・0%増の延べ180万2120人だった。19年同月比では1・5%減。日本人は前年同月比1・9%増の169万4850人、外国人は約2・9倍の10万7270人だった。

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