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スズキ世界生産2.6%増 1月四輪、販売も増 インドがけん引

 スズキが28日発表した1月の四輪車実績は、海外と国内を合わせた世界生産が前年同月比2・6%増の30万3133台、世界販売が10・2%増の28万5922台といずれも3カ月ぶりに前年実績を上回った。主力市場のインドが生産、販売いずれも1月として過去最高を更新し、けん引した。
 海外生産の約9割を占めるインドは、10・1%増の20万4819台と単月の台数でも過去最高だった。半導体不足による供給制約解消でMUV(多目的車)の「エルティガ」やSUV(スポーツ用多目的車)「ブレッツァ」などの生産が増加。外貨不足に伴う政府の輸入制限で生産が滞るパキスタン(59・1%減)、紅海の商船攻撃による部品輸送遅れで1月中旬に1週間工場を停止したハンガリー(13・1%減)の影響を補った。
 国内は、14年以降で1月として2番目に生産が多かった前年の反動減で4・5%減の7万8438台と11カ月ぶりに下回った。
 海外、国内販売はともに1月で過去最高。海外のうちインドが12・5%増の17万214台。昨年の年末商戦で在庫が減り、販売店への卸販売が伸びた。
 国内は1・7%増の5万6710台。軽自動車は新型スペーシアが伸び1・5%増の4万5709台。登録車(軽自動車を除く小型車)も2・7%増の1万1001台と昨年12月発売の新型スイフトが好調に推移した。
 輸出は、世界戦略車スイフトの新型モデル切り替えに伴う端境期の影響などで完成車が減り、6・7%減の1万8705台と5カ月ぶりに前年を下回った。
 (浜松総局・山本雅子)

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