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バスケB2・ベルテックス静岡が連勝 PO圏の神戸に勝率並ぶ

 バスケットボールBリーグ2部(B2)は25日、静岡市中央体育館などで行われ、静岡は92―72で愛媛に連勝した。通算19勝24敗で西地区5位は変わらないが、東西各地区の4位以下によるプレーオフのワイルドカード争いで、出場圏内の2位神戸に勝率で並んだ。

静岡―愛媛 第3クオーター、静岡のハーラー(左)がシュートを放つ=静岡市中央体育館
静岡―愛媛 第3クオーター、静岡のハーラー(左)がシュートを放つ=静岡市中央体育館

 静岡が14節ぶりに同一カード2連勝を飾った。第1クオーター(Q)に加納誠也、トーマス・ブロープレーらが5本の3点シュートを決めて先行し、第2Qはジョン・ハーラーのインサイドプレーで着実に得点した。9点リードで迎えた後半は高い守備強度で相手のミスを誘発し、速い展開でリードを広げた。
 ▽2部
 静岡 19勝24敗 92(25―17 21―20 26―17 20―18)72 愛媛 14勝29敗


愛媛相手に「第2戦」克服 ハーラー際立つ存在感
 静岡がプレーオフ進出へ大きな連勝を挙げた。愛媛を2戦続けて70点台に抑え「守備のチームという試合ができた」と主将加納。ワイルドカード争いで2位神戸にゲーム差なしまで詰め寄った。
 前線からの圧力で9スチールに加え、15個のターンオーバーを誘発。前節まで平均20点超で得点ランク1位の相手エースも2戦続けて14点に抑えた。今季は第2戦を落としてカード連勝を逃すケースが多く、前節の福島戦も最大16点のリードを逆転されて1勝1敗。「全員で守備に意識を向けてきた」(加納)という勝負どころで、壁を越えたのは大きい。
 特に存在感を放ったのがハーラーだ。ゴール下で2度の3点プレーを含む28得点。第1戦で32―47と苦しんだリバウンドも、1人で13個をもぎ取り、38―36と盛り返す原動力になった。終盤の接触プレーで差し歯が取れても涼しい顔で「このプレースタイルを続ける限り、歯は失うことになる」と報道陣を笑わせた24歳センターが頼もしい。
 観客数2254人は静岡市中央体育館の過去最多。ハーラーは「キャリアを通じ、静岡のホームゲームが一番」と断言する。残り18試合、プレーオフへの流れはできた。
 (運動部・山本一真)

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