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避難所生活体験 防寒具作りやAED操作学ぶ 御前崎の小中学生、1泊2日の防災キャンプ

 御前崎市の小中学生20人が4、5の両日、1泊2日で災害時に役立つ知識を身に付ける「防災キャンプ」に取り組んだ。避難所生活を想定し、電気やガスを使用しない簡易防災グッズを作ったり、同市比木の体育館で段ボールベッドに寝て一夜を過ごしたりして災害に備える大切さを体験した。

災害時に備え、長ズボンを活用したリュックサック作りに挑戦する子ども=御前崎市比木
災害時に備え、長ズボンを活用したリュックサック作りに挑戦する子ども=御前崎市比木

 簡易グッズは、新聞紙を使ったスリッパやごみ袋を用いた防寒具にもなるレインコート、長ズボンをひもで縛って作るリュックサックなどで、講師から作り方を教わった。災害時は停電や断水が起こる可能性があり、避難所生活を送る上で明かりや寒さ対策の代用品は欠かせない。静岡大学生防災ネットワークの学生も参加し、ゲームを通して日頃から用意すべき生活用品を伝えた。
 子どもたちは御前崎市消防署の職員から正しいAED(自動体外式除細動器)の使い方について指導を受けたほか、水消火器を用いて初期消火訓練も実施。119番してから救急車や消防車が到着するまでの間、人命を救うために取るべき行動を学んだ。
 食事は炊飯器を使わずポリ袋を使って炊飯した。初めての体験に戸惑いながらも互いに協力し合い、キャンプのプログラムを乗り越えた。
 参加した浜岡東小5年の萩原蒼空さん(11)は「災害がいつ起きても困らないように学んだことを家族にも伝えたい」と振り返った。
 同事業は防災教育の一環で、市と比木地区センターが企画した。
 (御前崎支局・市川幹人)

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