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個別津波評価 全て確定 原子力規制委 浜岡原発審査会合

 原子力規制委員会による中部電力浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性審査会合が9日、都内で開かれた。津波に関する議論を行い、プレート間(南海トラフ)地震など発生要因ごとの個別の津波評価が全て確定した。中電は次回以降の審査会合で、これらの事象が連続的に起こり、津波が重なり合うことを想定した「組み合わせ評価」の結果を示す。
 22・7メートルの最大高が固まっていた最も影響の大きいプレート間地震の津波評価に関し、中電は規制委から作成を求められていた体系的な取りまとめ資料を提出した。規制委は内容を「確認できた」と判断した。
 組み合わせ評価を巡っては中電がこれまで、「プレート間地震と海域活断層地震」「プレート間地震と海底地滑り」の2通りとする方針を示していた。同日の会合では海洋プレート内地震を組み合わせ対象としないことの妥当性について、根拠のデータを充実させて説明。規制委が了承した。
 組み合わせ評価と個別の評価を並べ、最も高い数値が耐津波設計の目安「基準津波」(想定される最大の津波高)となる見通し。プレート間地震以外の個別評価は海底地滑り6・3メートル、海域活断層地震6・2メートル、海洋プレート内地震6・1メートル、火山現象2・9メートル。
 (東京支社・関本豪)

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