テーマ : 御前崎市

災害対策に女性の視点を 御前崎市が意見交換会

 御前崎市は20日、防災や災害対策に女性の視点を取り入れるための意見交換会を市役所で行った。女性の市職員や防災指導員ら約10人が参加し、NPO法人御前崎災害支援ネットワークの落合美恵子代表から女性に配慮した避難所運営の必要性を学んだ。

災害対応などで女性の視点を取り入れるための意見交換会=御前崎市役所
災害対応などで女性の視点を取り入れるための意見交換会=御前崎市役所

 落合さんは東日本大震災や熊本地震などの災害支援ボランティアの体験談を踏まえ、授乳や衣服を着替えることができるプライベート空間の確保、生理用品の備蓄などが欠かせないと指摘。避難所などで被災者の女性が性的被害を受けたケースも報告した。災害分野で男女共同参画の考えを浸透させるために「自主防災組織の役員や活動に女性を起用してほしい」と提案した。
 一方、同市では町内会や自主防災組織の役員の女性割合は極めて低いのが現状。参加者からは「まずは市役所庁舎内や身の回りから男女共同参画を進めたい」「女性が積極的に防災活動に携わりたいと思える仕掛けづくりも必要ではないか」との声が上がった。
 早田和弘危機管理部長は「災害対策の多様性を広げながら地域防災力の底上げを図りたい」と述べた。
 (御前崎支局・市川幹人)

いい茶0

御前崎市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞