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アカウミガメの保護活動 親子で観察 御前崎の海岸で初開催

 御前崎市教育委員会は17日早朝、絶滅危惧種アカウミガメの保護活動の観察会を同市の下岬海岸で行った。同海岸はアカウミガメの産卵地として国の天然記念物に指定され、地域財産である希少生物や海洋環境を守る大切さを理解してもらおうと初めて企画。市内外から参加した親子ら約20人が市から委託を受けたウミガメ保護監視員の活動に同行し、砂浜を散策した。

曽根さん(右)の説明を聞きながら、アカウミガメの保護監視活動について学ぶ参加者=御前崎市
曽根さん(右)の説明を聞きながら、アカウミガメの保護監視活動について学ぶ参加者=御前崎市
御前崎市の下岬海岸で12日に上陸したアカウミガメ。運が良ければ遭遇できる(曽根さん提供)
御前崎市の下岬海岸で12日に上陸したアカウミガメ。運が良ければ遭遇できる(曽根さん提供)
曽根さん(右)の説明を聞きながら、アカウミガメの保護監視活動について学ぶ参加者=御前崎市
御前崎市の下岬海岸で12日に上陸したアカウミガメ。運が良ければ遭遇できる(曽根さん提供)

 午前5時半から約30分間、監視員の曽根敏治さん(62)を先頭にアカウミガメが上陸した痕跡となる足跡を探しながら海岸を歩いて回った。曽根さんはアカウミガメの生態について、砂浜に深さ約50センチの穴を掘り一度にピンポン球ほどの大きさの卵を約130個産むことを説明。保護監視員の役割として産卵が確認できれば卵を採取し、ふ化場に運んで安全な環境下で管理することも解説した。
 この日は残念ながら足跡は発見できなかったが、12日に上陸したアカウミガメが掘った穴を観察。その際、曽根さんが撮影したカメの写真などを紹介し、貴重な体験談を披露した。
 参加者は砂浜に大量の海洋ごみや流木が漂着していることも目の当たりにした。家族で参加した佐藤衣真君(6)は「大人になったらたくさんアカウミガメがいる場所にしていきたい」と話した。
 観察会は18、24、25日も開催する。参加申し込みの問い合わせは市教委社会教育課<電0537(29)8735>へ。

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