テーマ : 動物・ペット

爬虫類と暮らす家 河津の動物園「iZoo」にモデルルーム

 自宅のリビングに“動物園”を-。河津町の動物園「iZoo(イズー)」に2022年冬、斬新なモデルルームがお目見えした。屋内の一角に動物用の巨大な一室を設ける間取りで、全国的にも希少な試みとみられる。

ガラス越しに動物を観察できるモデルルーム=2022年12月中旬、河津町のイズー
ガラス越しに動物を観察できるモデルルーム=2022年12月中旬、河津町のイズー

 多くの爬虫(はちゅう)類を展示する同園らしく、コンセプトは「爬虫類と暮らす家」。同園の白輪剛史園長と、静岡市駿河区の住宅メーカー「福工房」の福田豊社長が意気投合し、同社の技術を詰め込んだ。
 園内のモデルルームは12畳の空間に、2畳半程度の飼育室を設置。縦、横いずれも2メートル程度の強化ガラス越しに、ソファでくつろぎながら動物を観察できる。実際に新築やリフォームする際は間取りや広さも変更可能。
 飼育室は防水仕様で、飼育室の内外は断熱性を高めてエアコンの効き目を良好にした。消臭効果があるとされる自然素材の塗り壁も居住空間に用い、快適性を実現した。
 近年一般家庭でも爬虫類の飼育例が増加傾向にあるといい、白輪園長は「どうすれば自宅を自然環境に近づけられるか長年模索していた。愛好家にとっては夢のようなスペースだ」と強調する。
 構造を変えることで、爬虫類に限らず水槽にして魚を飼うなど、他の生物の飼育もできるという。同社の古畑典仁アフター部長(49)は「新型コロナウイルス禍でペットも多様化している。さまざまな飼育環境を検討してもらいたい」とアピールしている。

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