テーマ : 動物・ペット

水害発生地域のペット飼育 感染症リスク回避、安全な散歩ルート確保を【注意点まとめ】

 災害時のペット飼育支援などに取り組むNPO法人「人と動物の共生センター」(岐阜市)が、台風15号で水害が発生した地域のペット飼育者へ注意を呼びかけている。ペットが汚れた水に触れることで動物由来感染症「レプトスピラ症」にかかるリスクが高まり、散歩ルートの選定や、飲み水にも注意が必要だという。

水害時のペット飼育の注意点
水害時のペット飼育の注意点

 水害時には保菌しているネズミの尿を含む水たまりができたり、ネズミに遭遇する機会が増えたりする。同法人は本県の被災者向けにチラシを作成し、「汚泥や水たまりの上を歩かせない」「帰宅時に犬の足の汚れを入念に拭き取る」などの対策を示している。
 断水地域では、川の水をペットに飲ませるのは危険。市販の飲料水を与える際、欧州産に多い硬水はミネラル分が多く、尿路結石の原因になりうるため避ける。治療中の犬や猫は特に注意が必要。
 レプトスピラ症は県内でも散発的に確認されている。ペットの感染症に詳しい狂犬病臨床研究会の杉山和寿副会長(静岡市清水区・杉山獣医科院長)は「感染した場合は発熱や尿が濃い褐色に変化するなど兆候がある」とし、「動物の低い目線で安全な散歩ルートか、いま一度検証をしてほしい」と話す。
 

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