テーマ : 動物・ペット

天然記念物のカメ「2世」 河津イズーが繁殖に成功

 河津町の動物園「iZoo(イズー)」は23日、国指定天然記念物のリュウキュウヤマガメの「2世」繁殖に成功したと発表した。かつて同園でふ化した同種のカメによる産卵が実を結び、人間の手によるリュウキュウヤマガメの2世誕生は国内初としている。

ふ化したリュウキュウヤマガメ=23日午後、河津町のイズー(同園提供)
ふ化したリュウキュウヤマガメ=23日午後、河津町のイズー(同園提供)

 同園では2016年10月、国内の動物園では沖縄こどもの国、横浜市立野毛山動物園に次ぐ3例目として、野生由来のリュウキュウヤマガメの雄と雌による繁殖に成功。このときに生まれた雌が産んだ卵が、20日にふ化したという。
 生まれた1匹は甲長3センチ、体重4グラムで性別は不明。同園によると、リュウキュウヤマガメは沖縄県のみに分布する陸生種で、白輪剛史園長(54)は「希少な固有種の保全の重要性を訴えていく好機としたい」と見据える。

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