テーマ : 経済しずおか

上場企業の設備投資意欲 33年ぶりの高水準【目で見る経済】

 企業の設備投資意欲が高水準で推移している。内閣府が公表した2023年度の企業行動に関するアンケートによると、今後3年間(24~26年度)で設備投資額を増やす見通しだと回答した上場企業の割合は75・9%に上った。1990年度(84・3%)以来33年ぶりの高水準だった。

上場企業の設備投資と雇用の見通し
上場企業の設備投資と雇用の見通し

 増やすとした企業の割合は22年度から0・5ポイント上昇した。その他の回答は不変が11・3%、減少が7・6%、予定なしが5・2%だった。
 製造業では精密機器やガラス・土石製品、ゴム製品が、非製造業では水産・農林業や倉庫・運輸関連業で増加が目立つ。業績が好調に推移する中、脱炭素やデジタル化の取り組みを加速させる動きを反映したようだ。
 ただ、足元では人手不足が制約要因となっている。今後3年間の雇用者数については、増加は75・8%で、調査を開始した92年度以降で過去最高。不変は14・2%、減少は9・9%だった。

いい茶0

経済しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞