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仕事適正化で短期開発是正 ダイハツ新社長が説明

 ダイハツ工業(大阪府池田市)は12日、記者向けの説明会をオンラインで開催し、3月に就任した井上雅宏新社長が認証不正問題に端を発する経営改革について「仕事量を適正化し(開発スケジュールで)短縮しすぎたところは余裕を持たせる」と強調した。
 不正が起きた背景には、新車の短期開発を強いる会社の重圧があったとされる。井上氏は「業務量が大きく拡大し、現場の声を吸い上げきれなかった」と述べた。指示系統の簡素化や、従業員の意見を経営トップに届ける仕組みを整える。ダイハツは今後、軽自動車を主体に手がける方針。海外事業は企画や開発を親会社のトヨタ自動車からの委託に変更する方向で検討している。具体的な方針は4月前半に発表するとした。
 ダイハツは完成車の認証試験で車両の不正加工などが発覚。一時は国内全ての車工場で生産を停止する事態に陥り、現在は段階的に再開している。納車待ちの顧客への対応を優先しており、販売店での新規受注の再開時期は未定という。

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