テーマ : 経済しずおか

農産物に環境評価ラベル ☆☆☆ 農水省 温室ガス削減と生物多様性

 農林水産省は農産物の生産過程における環境負荷低減の取り組みを評価して星の数で表すラベルを新たに作成し、1日から運用を始めた。温室効果ガス削減はコメやトマト、キュウリなど23品目を対象に青のラベル、生物多様性保全はコメを対象に緑のラベルを用意した。スーパーや飲食店などで表示する。

農産物の生産過程における環境負荷低減の取り組みを評価して星の数で表すラベル(農水省提供)
農産物の生産過程における環境負荷低減の取り組みを評価して星の数で表すラベル(農水省提供)

 星の数は1~3で、星三つが最高評価。温室効果ガス削減では、生産者や販売者が農水省のサイトに化学肥料や化学農薬の削減量などを入力することで星の数を算定できる。結果を農水省に報告するとラベルを使用でき、スープやジャムなどの加工食品にも表示できる。
 生物多様性保全は、水田周辺に生息する魚や鳥、カエルなどの生態系を保護する取り組みを評価する。例えば、化学肥料や化学農薬を不使用の場合は星二つ、田んぼに冬も水を張っておくと星一つを獲得できる。
 イトーヨーカドー幕張店(千葉市)では1日、ラベルを表示したキャベツなどの販売を始めた。農場を経営する山下大輝さんは、食物かすから作った堆肥をほぼ100%使用して星三つを表示したホウレンソウを並べた。「まだ有機栽培の認知度は低く、ラベルをきっかけに手に取ってくれる人が少しでも増えるとうれしい」と話した。

いい茶0

経済しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞