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⚽なでしこ第1戦0―0 北朝鮮の守備崩せず サッカー・女子五輪最終予選

 【ジッダ(サウジアラビア)共同】サッカー女子のパリ五輪アジア最終予選第1戦は24日、サウジアラビアのジッダなどで行われ、2大会連続の五輪出場を目指す日本代表「なでしこジャパン」は北朝鮮と0-0で引き分けた。28日に東京・国立競技場で行われる第2戦の勝者がパリ五輪に出場する。

北朝鮮戦の後半、シュートを止めるGK山下(中央)=サウジアラビア・ジッダ(時事)
北朝鮮戦の後半、シュートを止めるGK山下(中央)=サウジアラビア・ジッダ(時事)

 日本は相手の守備を最後まで崩せなかった。ピンチもあったが、GK山下(INAC神戸)を中心に無失点で終えた。世界ランキングは日本が8位、北朝鮮は9位。最終予選はホームアンドアウェー方式で、第1戦は当初、平壌で開催予定だったが、試合運営などで不透明な点が多く、直前の21日に中立地ジッダでの開催が決まった。チケット販売はなかった。
 アジアの五輪出場枠は2。もう1試合はオーストラリアがアウェーでウズベキスタンに3-0で先勝した。

 ▽第1戦
 北朝鮮 0(0―0 0―0)0 日本
 (共同)

 【評】日本は押し込まれる時間が続いた。前半は縦パスを蹴ってくる北朝鮮に攻め込まれ、後半はさらに相手ペースに。シュートが枠に救われる場面もあった。ミスも多く、攻撃のテンポは最後まで上がらず、守備でも甘さが目立った。
 (時事)


ミス多発 決定機わずか  五輪への切符を手に入れるのは、簡単ではない。苦戦の末に引き分け、日本はその事実をあらためて突きつけられた。司令塔の長谷川は「内容を見たら、本当に0-0でラッキーだなという試合。次につなげないと」と、危機感を口にした。
 北朝鮮の出方が予想と違った。昨秋のアジア大会決勝で若手主体の日本が4-1で勝った際に出場していた選手が多かったが、戦い方は別物だった。4-4-2の布陣で前から激しくプレスをかけるのではなく、5バックの布陣でゴール前の守りを固めてきた。
 長距離移動後、高い気温での試合を強いられた日本の動きは重かった。選手同士の距離感が悪く、水をまいてもすぐに乾くピッチではボールも走らない。田中美は「普段なら、しないミスが全体的に多かった。これが予選の難しさかと感じた」と言う。低いプレー精度では想定外の守備網は破れず、決定機はわずか。逆に、攻撃意識を徐々に強めた相手に押し込まれて何度も肝を冷やした。
 (共同)

 

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