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テーマ : 浜松市

教員自ら職場実習 浜松視覚特支 進路指導に生かす

 浜松視覚特別支援学校(浜松市)はこのほど、全盲教員による社会体験研修を同市の静岡銀行アゴラ浜松で行い、行員にマッサージを施すヘルスキーパーの実習に取り組んだ。今春から障害者の法定雇用率が段階的に引き上げられる中、教員自ら職場に出向いて仕事を体験し、生徒への進路指導に生かそうと実施した。

行員にマッサージを施す全盲の教員=浜松市の静岡銀行アゴラ浜松
行員にマッサージを施す全盲の教員=浜松市の静岡銀行アゴラ浜松

 研修に訪れたのは、いずれも教員歴10年の鈴木秀俊さん(49)と五十嵐正吾さん(43)。仕事の合間に立ち寄る行員らの要望を聞きながら、肩や背中、腰などをマッサージしてこりをほぐした。鈴木さんは「デスクワークの多い職場なので治療院でのマッサージとはニーズが違う。学校で体験を生徒に伝えたい」と話した。
 同校によると、就職に向けてマッサージやはり・きゅうの資格を取得する視覚障害者も多いという。静岡銀では行員の健康増進や能率の向上を目的に企業内理療師の雇用を検討し、同校の依頼を受けて研修を実施した。園田一哉校長は「障害者にもいろんな働き方がある。研修の経験を伝え、企業で活躍する人材育成につなげたい」と語る。

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