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テーマ : 浜松市

浜松の地震 史料で解説 東大・加納氏講演 東日本大震災13年に合わせ

 東日本大震災から13年を前に浜松市立中央図書館で10日、市文化遺産デジタルアーカイブ活用講演会が開かれた。東京大地震研究所の加納靖之准教授が「浜松の地震災害の歴史をたどる 近世史料を中心に」と題し、歴史資料を基に過去に浜松市周辺で被害が出た地震を解説した。

「浜松の地震災害の歴史をたどる 近世史料を中心に」と題して講演する東京大地震研究所の加納准教授=浜松市中央区の市立中央図書館
「浜松の地震災害の歴史をたどる 近世史料を中心に」と題して講演する東京大地震研究所の加納准教授=浜松市中央区の市立中央図書館


 加納准教授は、市のデジタルアーカイブで検索すると1854年の安政東海地震の被害が分かる随筆や絵図が見つかると紹介。「安政地震津波災害絵図」では地震前後の同じ地域を描いた絵図を見比べることができ、津波により内陸まで水が広がった様子が分かると説明した。「変化抄」では同地震で寺が6軒、町民の家が7軒つぶれ、死者2人が出たとの記述を示した。
 歴史資料を調べる際の注意点として「間違った記述や意図的に美談などに書き換えたものもあり、他の資料と比べて矛盾がないか確認が必要だ」と強調した。
 (浜松総局・松浦直希)

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