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テーマ : ジュビロ磐田

⚽ジュビロ磐田 新加入・MF中村 攻守に存在感 川崎戦先発フル出場 勝利貢献

 J1磐田のMF中村駿(30)が前節川崎戦で福岡から移籍後2試合目で初先発、フル出場し存在感を示した。5―4と壮絶な打ち合いを制しての今季初勝利に大きく貢献した。2月に30歳を迎えたベテランボランチは「一人で何かできるわけではない。自分が生きるためにはみんなの力が必要」と既に中心選手の風格を漂わせる。

川崎戦で移籍後初先発し存在感を示した磐田の中村(左)=ヤマハ大久保グラウンド
川崎戦で移籍後初先発し存在感を示した磐田の中村(左)=ヤマハ大久保グラウンド

 劇的な勝利に沸き立つ磐田の取材エリアで一人冷静に激闘を振り返った。「こんな試合にしなくても良かった。前半3―0で終わっていたら。ミスをなくさないと」。「ミス」とは前半の失点につながった自らのバックパスを指す。司令塔は開口一番、喜びではなく自らの失策を挙げて4失点と向き合った。
 その失敗を補って余りある攻守にわたる活躍だった。攻めてはチーム3点目の起点となるスルーパスをペナルティーエリア内のMF松本に通し、守備でも立ち位置を細かく確認して重要な役割を担った。ボール保持率は3割に満たなかったが「3対7の『3』の内容がすごく良かった。守備が良くて攻撃にパワーを使えた」と強調する。
 駒大卒業後、J2群馬、山形、J1湘南、福岡と渡り歩き、Jリーグ通算238試合の実績を持つ。5歳年上で主将のMF山田とも積極的に意思疎通を図り、臆することなく自らの意見をぶつける。横内監督は「球を受けることを恐れない。川崎戦でも敵陣深くで前を向き仕事をした」と評価する。
 次節、連勝が懸かるヤマハスタジアムでの柏戦へ「ホームで勝つのは違う。サポーターに見せたい」。普段は冷静な男の口調が熱を帯びた。
 (名倉正和)

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