⚽ジュビロ磐田 熊本から移籍のMF平川 チームなじみ実力の片りん 鹿児島キャンプ(8日)
J1磐田のMF平川が実力の片りんを見せ始めている。今季J2熊本から加わった23歳は戦術の違いに戸惑い、苦しんでいたが、7日に行った韓国1部大田(テジョン)との練習試合で90分フル出場し得点に絡んだ。「やりたいことができればボールが集まってくる」。8日は明るい表情で軽めのメニューをこなし、熊本で主将を務めベストイレブンに選ばれた才能が磐田になじんできた。
本職は中央のトップ下だが、大田戦は中盤左サイドで先発。1本目の連係はいまひとつだったが、2本目に先制点をお膳立てするクロスを上げて存在感を見せた。ライン際で体を張った守備でも持ち味を発揮した。
鹿児島キャンプに入っても、磐田と熊本の攻撃を仕掛けるタイミングの違いに悩んだ。序盤の対外試合2試合では2列目以外にボランチにも入ったが、球を触る機会が少なかった。そんな中、同じポジションのMF山田から球を受ける場所やサポートする位置の助言を受けた。大田戦では近い位置でプレーしたMF金子とも距離感について話し合い良さを出してもらった。
「試合に出るため与えられたポジションでやる」とさまざまなポジションに挑戦しているが、トップ下を主戦場に「前で勝負したい」との思いが強い。世代別代表を経験しFC東京下部組織時代、同世代の久保(レアル・ソシエダード)が認めたと言われる実力者。「どんどん試合に絡みたい」と最終日のJ2清水戦でも技術の高さを見せる。
(運動部・名倉正和)
今季加入のDF川崎、実戦復帰 右ふくらはぎの肉離れで出遅れていたDF川崎が7日の練習試合で実戦復帰を果たした。今季J3讃岐から加わった26歳の右サイドバックは「いま状態が上がってきている。フルパフォーマンスには届いていないが、開幕に向けて出したい」と巻き返しを誓う。
韓国1部大田戦では、1本目の途中から2本目にかけて30分程度出場。身体能力と強度が高い相手に対して奮闘し「一つの隙でやられる世界。まだまだ自分の伸びしろがある」と実感した。
J3からのし上がった苦労人で磐田に顔見知りの選手は一人もいなかった。それでも周囲の気遣いで「すんなり入っていけた」。環境にも順応し、清水との練習試合で運動量と対人の強さを見せる準備は整った。