⚽ジュビロ磐田 ＤＦ鈴木 定位置奪取で五輪へ 鹿児島キャンプ（５日）
今夏のパリ五輪出場を目指す世代別日本代表ＤＦ鈴木（磐田ユース出）がＪ１磐田で定位置確保に燃えている。五輪アジア最終予選が４月に控える中、メンバー入りするためには自チームでの出場は必須。「試合で活躍するのを強く意識したい」。鹿児島でも声を張り上げる２１歳は自身初のＪ１で躍動し「人生で一度のチャンス」をつかみにいく。
Ｊ２栃木への育成型期限付き移籍から復帰した昨季、Ｊ２で２２試合に出場。世代別代表の遠征で活躍しても磐田で主戦場となるセンターバックの定位置は保証されておらず、スタメンを外れ、悔しい思いを味わった。
鹿児島キャンプでは持ち味のインターセプトを生かすため、相手への寄せを特に意識して取り組む。「まずは守備で相手にやらせない。練習から強度を高く守備陣で意思統一してできている」と手応えを口にする。
世代別代表のセンターバック陣は自チームで出場機会が少ない選手が多く、五輪本番にはオーバーエージ（ＯＡ）枠の招集が取り沙汰される。「本当に悔しかった。ただ（実力不足は）現実でもあるのでＯＡ枠はいらないと見返したい」と反骨心を隠さない。
チーム始動時に昨季の試合データを示され「もっと走らないといけない」と走力不足も実感する。神戸との開幕戦へ「開幕ダッシュでどれだけアピールできるか。ここで勝ち取らなければいけない」と目の色を変えた。
（名倉正和）
３年目ＭＦ藤原 生き残りへ必死 プロ３年目を迎えたＭＦ藤原（磐田ユース出）が激戦区のボランチで生き残りに必死だ。副主将の上原、Ｊ１福岡から移籍した中村、早大から加わった新人植村、新外国人レオゴメスらがひしめく。「攻守でもっと関わり高い強度も必要」とアピールする。
Ｊ２鹿児島との対外試合では後半途中から出場。上原と組み、試合をコントロールした。宿舎に戻ってからも練習の映像を見返し「もやもやした感じで一日を終えたくない」と意識が上がった。
今季から背番号を引退した元日本代表ＦＷ大津氏が背負った７７に変えた。昨季、腰のけがのリハビリに励んだ時期に教えを受けた先輩の番号を引き継ぎ「重みはある。結果を出していい報告ができれば」と決意を語った。
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