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JM(東京都) 大竹弘孝社長 公園誘客増で伊豆振興【キーパーソン・最前線】

 伊豆の国市神島に10月に開所した「狩野川神島公園」(愛称「川の駅 伊豆城山」)の指定管理者として、施設の管理運営を通じて地方創生を図る。来場者目標を本年度は半期で5万人、2024年度は10万人、27年度は50万人と掲げた。市内外から広く誘客し、観光など地域の産業振興につなげる。

大竹弘孝社長
大竹弘孝社長

 ―具体的な誘客策は。
 「メインスポットとなる芝生広場と多目的広場の多様な機能を生かす。遊具
やキャンプ、ドッグランなどのエリアのほか、自転車などで楽しめる起伏のある周回コースがあるため、定期的にイベントを開催し、集客を促進する。地元の飲食・雑貨店を誘致してマルシェも開催する。休日のイベント時にはキッチンカーを設置し、側面に宣伝広告を掲載することも考えている。8月のプレオープンイベントでは多くの来場者でにぎわった」
 ―指定管理者になった経緯は。
 「19年に指定管理を引き受けた『川の駅 伊豆ゲートウェイ函南』(函南町)での経験を生かせるのではないかと考え、手を挙げた。約14ヘクタールの広大な公園は地域資源として潜在力があり、地元の人たちと力を合わせれば魅力的な事業を展開できる」
 ―今後の展望は。
 「子どもたちや住民、観光客が幅広く楽しめる空間にしたい。公園は城山や葛城山、天気が良い日には富士山を望むことができて景観が良く、伊豆縦貫道も近くアクセスも良い。テーマパークのような楽しみ方だけでなく、『この日はこんなことをやっている』という独自性を発信力を高めて積極的にアピールする。公園を伊豆半島連携の一拠点とし、さらなる観光促進につなげたい」
 (大仁支局・小西龍也)

 おおたけ・ひろたか 東京都世田谷区出身。1980年、準大手ゼネコン入社。2000年に社内ベンチャーを立ち上げ、07年にJMを設立して独立。66歳。

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