テーマ : 函南町

ナンバー付け替え郵便配達 函南、前局長が指示 無保険バイク使用

 日本郵便東海支社は25日、函南町平井の函南郵便局で廃車処理したミニバイクに故障した別の車両のナンバープレートを付け替え、業務に使っていたと発表した。同支社によると、前局長が指示していた。同支社から相談を受けた三島署が捜査を進めている。
 同支社によると、2022年4月4日、当時の局長がナンバープレートを付け替えるよう部下に指示し、同6日から約3カ月間、計23回にわたって同局の社員5人に無保険の車両に乗車させ、配達業務に当たらせていたという。同年7月に情報提供を受けて実施した社内調査で発覚した。
 社内調査を経て今年5月、自動車損害賠償保障法違反の疑いがあるとして三島署に相談した。前局長は違法行為と認識していたとする一方、予備のバイクがなかったため「業務を優先した」と釈明しているという。前局長は現在、別の局で勤務している。今後、警察の判断を受け、社内規定に則し処分を下すという。
 同支社は事件発生を受け、自賠責保険の保管状況の点検を実施した。車両不足と法令順守の意識欠如が原因と判断し、車両の修理スキームの改善などに取り組んでいるという。

函南町の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞