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水防×にぎわい拠点 先進事例に 川の駅伊豆ゲートウェイ函南、来場者3年間で3倍

 川の駅伊豆ゲートウェイ函南(函南町塚本)が、新型コロナウイルスに伴うアウトドア人気の高まりもあり、来場者を増やしている。オープンした2019年度から3年間で約3倍に増加。平時の地域活性化につながる拠点として評価され、国土交通省が新たに設けた「MIZBEステーション」に登録された。

地域住民や観光客でにぎわう水辺広場=函南町の川の駅伊豆ゲートウェイ函南
地域住民や観光客でにぎわう水辺広場=函南町の川の駅伊豆ゲートウェイ函南

 同駅は出水時に水防活動の支援拠点となるが、平常時は堤防や水辺を利用したアウトドアスポーツの場所やにぎわい交流拠点として活用される。狩野川の河川区域を利用した施設で、同町が整備した。
 同駅では年間を通じ、犬と楽しめるイベントやマルシェを展開。20年秋には国交省から河川敷の使用許可を得てキャンプ利用も可能にした。コロナ禍のキャンプブームの後押しも受け、今年の大型連休は予約でいっぱいに。地域住民の憩いの場としても利活用が進み、19年度で約6万人だった来場者は、22年度に16万人を超えた。
 MIZBEステーションは平時の地域活性化が期待される河川防災ステーション。登録制度が3月に始まり、既存の全国9施設が登録された。国交省は平時の活用が災害時に機能を最大限発揮できると考え、先進事例として全国各地に広めようとしている。
 同駅では大型連休中にも気球や飼い犬とのカヤック体験、マルシェといったイベントを企画している。川口早駅長は「伊豆の玄関口としてにぎわいを創出し、地域一帯を盛り上げていきたい」と語る。

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