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SUS、滋賀に新工場 事業所の生産力1.5倍に

 アルミフレーム製造販売のSUS(静岡市駿河区)が滋賀県甲賀市に建設していた新工場=写真=が完成し、1日から稼働を始める。製造業の現場で高まる工場自動化(FA)の需要を背景に、製造機械・装置などの部材となるアルミフレームについて、同社滋賀事業所の生産能力を1・5倍に増強する。東海、関西、北陸圏での提案力や販売力も高める。同事業所の隣接地に鉄骨平屋建て約4500平方メートルの施設を構えた。主にアルミフレームの加工や組み立て作業を展開し、自動車関連企業や電子部品メーカーなどの取引先からの受注に対応する。生産能力を引き上げた滋賀事業所の年間売上高は、2023年2月期の業績予想の約45億円から60億円まで伸長が見込まれている。

1日に稼働するSUS滋賀事業所の新工場=滋賀県甲賀市
1日に稼働するSUS滋賀事業所の新工場=滋賀県甲賀市

 ステンレスに比べて軽量で加工しやすいアルミは、工作機械のカバーや安全柵、作業台など製造業の現場で用途が広がっている。近年は取引先のFA化に伴って設備投資需要が旺盛となり、同社広報担当は「滋賀事業所がこれまでの規模や態勢で円滑に製品を供給するのはもはや限界に近かった」と説明する。新工場の稼働に伴い、新たに約20人を雇用したという。

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